AxFは素材の質感と色を正確にデジタル化するために生まれた
製品開発のDX化に素材のデジタル化は欠かせませんよね。しかし素材メーカーさんからいただいたサンプルを正確にデジタル化できないと、正しいデザイン検討ができず、修正が発生してしまいます。
そこで素材の色と質感を正確に測定し、デジタルデータ化する仕組みが必要になるわけです。方法はいくつかありますが、その中の1つがAxFです。
AxF™(アピアランス・エクスチェンジ・フォーマット)は測色器のリーダーカンパニー x-rite社によって開発されました。
参照 x-rite社ホームページ:AxF紹介
何が出来るのか?
多くのCAD, 3DCGソフトウェアでは現実世界のシミュレーションを行い、非常にリアルな映像を作り出すことが出来ます。これは現実世界の光と、その光が物体に当たった時の挙動を演算することで実現しています。光が当たったときの物体の挙動はマテリアルを作成して設定します。マテリアルは色/凹凸/反射/透明度などの要素を設定します。
AxFはこれらの要素を正確に測定して、1つのファイルにパッケージしてくれます。そのため目視や感覚に頼らず、正確な色と質感を短時間で再現することが出来ます。
AxF作成に必要な測定器/ソフトウェア
x-rite社の測定器は用途によって沢山の機器があります。それらのうちAxF対応機器とAxFファイルを生成するPantoraというソフトウェアを組み合わせることでAxFフィイルを作成できます。
素材ごとに対応した専用機器があるので、デジタル化したいサンプル素材に合った機器を使用します。
Paint/微細なテキスタイル:塗装素材を測定。ソリッドカラーだけで無く、メタリックやパールなどの特殊な塗装も正確に表現
代表機種 MA-T12
Plastic/液体:色に加えて透明度も測定。厚みによって変化する透明度も正確に表現
代表機種 Ci7600
Textile/非接触:色に加えて布地やシボなどの質感を測定。表面の凹凸も正確に表現
代表機種 MetaVue-vs320
AxF作成ソフトウェア;上記の測定器を駆動し、測定データをAxFとして作成
PANTORA
リンク
AxFを試したい方は、こちらからサンプルファイルをダウンロードできます。ご使用のソフトで読み込んで確認することが出来ます。
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