色と質感をつけるためには「マテリアル」を作成する
デジタルモックアップ/DX化/デジタルツインなど、バーチャル世界でリアルなシミュレーションを行うには、現実同様にリアルなデジタルデータを作成します。
・形状:CADデータから正確な形状をデジタル化
・色:測定器で正確な色をデジタル化
・質感:スキャニング/測定器で正確な質感をデジタル化
CAD/3DCGソフトでは、色と質感を再現するためにマテリアルと呼ばれるパラメーターを作成します。
※Autodesk 3ds Maxのマテリアル作成画面 1および2の制作例
※Autodesk 3ds Maxのマテリアル作成画面 3の制作例 AxFファイルを使用
マテリアルの作成方法は3つ
1は現在最も多く行われている方法です。
素材とモニターを目視で見比べながら制作します。そのため、制作者の感覚、観察する部屋の照明、カラーマネジメントされていないモニターなど、不安定要素が多く正確なデジタル化ができません。
制作時間も長く、1つのマテリアルに1〜2時間程度かかります。
2は色や質感を測定器で測定する方法です。
制作者の感覚に頼らない方法なので、1より高い精度になります。数値化したRGB値と、スキャンした画像を手動でマテリアルに設定するため、カラーマネジメントが正しく設定されていない場合や、制作者の主観で調整する部分があるため、制度は若干下がります。
制作時間は1とあまり変わりません。
3は測定結果を自動でマテリアル化する方法です。
非常に高い精度と短時間で制作できるため、1, 2と比べると圧倒的な差があります。
これといったデメリットはありませんが、測定マテリアルに対応したソフトウェアを使用する必要があります。
現物とAxFを使用したデジタルデータを比較して、マッチング精度を確認したい場合は、素材/測定したAxFデータ/正しく設定されたソフトウェア/正しく設定されたモニター/色評価用照明が必要になります。準備にはコストが、設定にはノウハウが必要ですので、デモキットが便利です。
素材を送っていただければx-rite社で測定し、PERCHでカラーマネジメント設定済みの機器をまとめてお貸し出し致します。
デモキットはこちら
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